目と心の保養をしに、買い物がてら近所の花屋さんの色とりどりのお花たちを眺めるのが好きです。
晴れた陽に当たって色鮮やかに魅せるグリーンやフラワーたち。
すごく欲しいというわけではなく、ちょっと植物について聞いてみたかった、ちょっと店員さんと話をしてみたかった、そんなふわっとした気持ちでした。
昔はそこで尻込みしていましたが、今はそんな事はなく。
素直に明るい心持ちで行動に移すのです。
いつか蔦系の垂れ下がる植物を部屋に吊るしたいと思っていたけど、アイビーはカサカサ乾いた印象で、ポトスはボリュームがあり過ぎて、なんだか違うなぁと感じていたので店員さんに他の種類の苗がないか聞いてみたのでした。
残念ながらその時は置いておらず、でも店員さんが心優しい方で、わざわざスマホで調べて「シュガーバイン」という植物が半日陰でも育てられて丈夫でかわいいと教えてくれました。
どうしても今必要なわけでも欲しいわけでもなく、自分の目で見て気に入った子を選びたいのでいつか縁があったら思い、特に探し求めることはしませんでした。
しかしその縁は季節を跨ぐことなくやって来ることになりました。
シュガーバインのことは頭の隅に霞ませ、穏やかな日々を過ごしていた春。
ある日、ツル性の植物フウセンカズラの種をもらったのでラッキーと思いながら部屋用と外用に分けて植えて、芽が出て嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
かたや花も飾りたいところ、コスモスの種も貰ったのでワーイと思いながらプランターに植えて開花を楽しみにしています。
とても満たされていたので、わざわざシュガーバインを買う必要も無いなぁと思っていました。
いつものように日用品の買い出しに行って、いつもの花屋さんに足を向けました。
すると見覚えのある5枚葉の苗が。
まだ販売前なのか、値札と品名がありませんでした。
そしてあの時と同じ店員さんが入荷した新しい苗たちを丁寧に手入れをしていました。
ジャスミンのように白い肌、ふっくらとした瞼に控えめに乗せられたラメのシャドーが印象的な綺麗な女性。
「これは何ていう名前なんですか?」
「これはシュガーバインと言います。」
「あぁ、やっぱり。あの時の何某です。」
「あの時の!」
少しお話をして、元気な苗の選び方を教えてもらって、一緒に選んで、お家に連れて帰りました。
縁かな(詠嘆)
新しく生えてきた葉のライトグリーンが映えてツートーンになってるのがとても綺麗。
どんな風に成長していくのか、楽しみです。